将来子どもには自分の興味があることには「意欲的に挑戦できる大人になって欲しい。」と望まれるパパママもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は「意欲的に挑戦できる。」とは逆に、自己評価が低く、「自信がなくオドオドしてしまう。」子にしてしまう可能性があるオススメできない子育て、支援方法を紹介します。
実は意外と多くのご家庭で子育てに欠かせないと思って、行ってしまっている内容もあります。今回紹介する内容はすぐにでも実践できるのでオススメです。
この記事では具体的にその内容を3つ紹介します。
結論から言いまして、それは特訓です。苦手克服のためについ行ってしまう「特訓」これがなぜオススメできないのでしょうか?
思春期までに育んでおきたいスキルとして前回の記事で紹介させて頂いた、「自律スキル」と「ソーシャルスキル」がありました。それらのスキル自体を思春期までに獲得することが重要なのではなく、それらを大事にする価値観とそれらを向上させたいと思う意欲を養うことが重要です。
つまり、「挨拶ができるようなる。」というスキルを獲得することが重要なのではなく、「挨拶をすると笑顔で返事をしてくれるんだ。なんだか嬉しいな。いっぱいしてみよう!」と思う心を育てる必要があるのです。
自信を失わせる 子育てあるある3選
無理に挨拶をさせる。
大人にとっては人に会った時、朝礼・終礼の時などに挨拶をすることは当たり前になっていますが、それは挨拶が「コミュニケーションの1歩目であり、それを起点に様々なコミュニケーションが取れる。」または「挨拶をしないと自分にとって不利な印象を与えてしまい、以後のコミュニケーションが取りづらくなる。」ということを理解しているから挨拶を実行します。
しかし子どもたちはその経験値が少なく、まだその意義を感じておらず、理解していないからしないだけです。
多くの大人も「知人からオススメされたけど、実行しなかった。」このような経験はあるのではないでしょうか?
例えば、友人から「この本は絶対読んだ方がいい!すごい勉強になる!」とオススメされたとしましょう。しかし実際に読む方は少数派だと思います。
その内容にもよりますが、それは友人とあなたとの間の価値観が違い、その本を読むという意義を感じてないからです。
その場合に頭ごなしに「お前は本すらも読めない出来ないやつだ!」と言われたらどう感じますか?それも会うごとに毎回。
おそらく「会いたくない。」「自分は確かにダメなやつだ。」と負の感情を抱くでしょう。
子どもが挨拶をしない時に「挨拶ぐらいしなさい!」と繰り返し躾けることはそういうことです。
また、大人は無意識的に近所に住む人や知り合いには挨拶をするけど、スーパーやコンビニなどで出会う人には挨拶をしません。人に会っても挨拶しないことの方が多いはずです。
それは大人にとっては常識。しかし子どもにとっては混乱なのです。「人に会ったら挨拶をするんじゃないの?」と混乱しているので、自然と意義を感じるまで強制はしないでください。
ではどうしたら良いのか?
それはまずは大人が率先して挨拶をするなど「成功例」を見せてあげましょう。
その中で子どもが相手に目を合わすことや、喋っていることを一生懸命聴くなど、興味を持つ仕草を見せはじめたら、強制するのではなく、一度は一緒に頭を下げる格好をさせる。などしてまず模倣から意義を伝えましょう。
言葉がけをたくさんする。
これもついやってしまいがちです。
このようにいうと話しかけてはいけないのか?と疑問に思われるかもしれませんが、そういう意味ではないので、コミュニケーションは積極的にとってください。
ここでいう言葉がけとは何かを伝えよう(しつけよう)とした際の説明のことです。
例)机の上に登ってしまう場合
「机の上には登ってはいけないよ。危ないし上にある物を落としてしまうかもしれないでしょ。」ではなく。
「机から降りる。」のみで良いです。
文字数からしても分かるように情報量を少なくしてください。
子供からすると上のパターンだと、「机」「上」「登る」「いけない」「危ない」「上にある物」「かもしれない」と情報量が多く処理しきれず混乱をうみます。
「〇〇してはいけない」といった否定形や「かもしれない。」といった抽象的な表現な表現も混乱を生むので注意が必要です。
よってまずは「机から降りる」というやって欲しい事実のみ伝えましょう。その上で実行できた場合は最大限に賞賛することで成功体験を強化させてください。
子どもから「なんで?」と疑問が起これば、「落ちたら痛いからだよ。」と端的に説明をしてください。
教科学習の特訓
ここで言う特訓とは苦手教科の特訓です。好きな教科は好きなだけやらせて構いません。
多くの親御さんはやはり勉強をして欲しいの願うもの。しかしその特訓はその子の意欲を削いでしまう可能性があります。
もしその特訓が生活の時間の大半を占めてしまている場合、遊びを楽しんだり、会話を楽しんだり、生活に必要なことを学ぶ時間が特訓した分だけ減るのです。
苦手なものは作業効率も悪く必要以上に時間がかかる割に、頭には入りません。
その結果、得意なことを伸ばす時間がなくなり、自信を失いやすくなります。
まとめ
- 大人にとっての常識を強要しない。
- 意義を感じるまで成功例を提示する。
- 情報量はなるべく少なく。
- 否定、客観的な表現はなるべくしない。
- 苦手を克服させるのではなく得意なことに注目する。
子どものことを思い、子どもために行っていることも含まれており、実際筆者もついやってしまうこともあります。
その時の子どもの反応は泣きわめく、はぶてるなどの反応を見せます。単純に怒られたから嫌だった。という要素もあるとは思います。
しかしあれは理解できてもいないのに強要されて怖い。理解できなくて混乱している。という要素が含まれていると大人である私が理解することにしています。
いかがでしたでしょうか?心当たりがあることもあったかと思いますが、その積み重ねで、子どもたちは良くも悪くも学んでいます。
その積み重ねがどちらに向くのかは周りの大人次第であると思うので是非実践してみてください。
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